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November 29, 2005

ボッケリーニのソナタを聴き比べてみる。

ルイージ・ボッケリーニ(Luigi Boccherini, 1743-1805)とは18世紀に活躍したイタリア出身の作曲家・チェリストで、今年没後200周年を迎える。来年生誕250年を迎える大御所と比べると、その扱いが地味であり、そのためかおそらく世界中でもっとも有名な配管工事業者の弟と混同されることもあると聞く(嘘)。クラシック音楽に興味のある人だと、チェロ協奏曲をご存知かもしれないがするのだが、実はこれらは19世紀の出版社によって創造されたというのが通説だったりする。ボッケリーニによるとされている作品は多数あれど、その真偽が疑われているというのが現状のようだ。

笛吹きな私であるが、実はチェロやヴィオラ・ダ・ガンバなどの低音弦楽器が好きである。高音楽器にはない深い音色や幅広い音域などがその理由であるが、そのうちボッケリーニの作品とされるもの、特に、チェロソナタを好んで聴いており、古楽器による演奏でも計4枚も手元にある。ボッケリーニはチェロの大名手だったこともあり、いずれのチェロソナタも超絶技巧の演奏技術が要求されるうえに、音楽的にも素晴らしいと私は考える。せっかくだから、それらを聴き比べてみることにしよう。ちなみに、ご紹介する3者ともG.17のハ長調ソナタを録音しているので、直接対決ができる。

Boccherini_cello_sonata02.jpg Boccherini_cello_sonata01.jpg
まずは、バロックチェロの大御所アンナー・ビルスマ(Anner Bylsma)による演奏2枚。この人はボッケリーニの作品を積極的に取り上げており、ソナタは他にDAS ALTE WERKというレーベルに残した録音もあるようだ(未入手)。1枚目は昔の古楽器定番レーベルSEONで1981年に録音したものをビクターBGMが1992年に再販したもの(BVCC-1871)。おそらく2005年現在は入手が難しいと思われるが、いずれまた再販されるだろう。通奏低音はヴィーラント・クイケン(Wieland Kuijken)のチェロとホプキンソン・スミス(Hopkinson Smith)のギターとシンプルながらも豪華な顔合わせ。比較的古い録音だが、実に生き生きとしたすばらしい演奏(「ヴィーラントってやっぱりあんまりチェロうまくないかも」と思わせる点がちょっと残念だが)。もう一枚はSonyのVIVARTEレーベルで1992年に録音したもの(SK53362)。こちらの通奏低音は、ケネス・スロウィック(Kenneth Slowik)とファン・アスペレン(Bob van Asperen)のフォルテピアノと通例の「Vc + Cemb」とは一味違う響きだが、全体的に落ち着いた雰囲気の演奏。ソナタだけでなく、2本のチェロのためのフーガが間に挟まれており、飽きさせない。

Boccherini_cello_sonata03.jpg
次に、私がボッケリーニのチェロソナタに開眼するきっかけとなった一枚(RIC 122107)。日本を代表するバロックチェロ奏者である鈴木秀美(Hidemi Suzuki)氏が、18世紀オーケストラの朋友ライナー・ツィパーリング(Rainer Zipperling)と一緒に録音したもの。レーベルはベルギーのRicercarでまだ鈴木氏が欧州を中心に活動していた1992年である。演奏は今回紹介する中では、最もスタンダードで奇をてらわない演奏だ(通奏低音がVc+Cembという編成だからだろうか)。しかし「スタンダード」だからといって断じてつまらない演奏ではなく、個人的には一番しっくりと来る。録音は古い修道院でなされたと書いてあり、響きが非常に豊か。

Boccherini_cello_sonata04.jpg
最後にもっとも新しいブリュノ・コクセー(Bruno Cocset)によるもの。現在、大き目のCD店舗で簡単に手に入れることができる。新鋭αレーベルで録音を続けているコクセーがLes Basses Réuniesという低音楽器のアンサンブルを率いての新録音(Alpha 084)。さすが今年の録音ということもあり、録音状態はすばらしい。演奏には一切破綻がなく、今回紹介する中では最も高水準のレベル(難しいと思われるハイポジションも絶対に外さない)。音楽は何より勢いがあり、聴いていて楽しい。協奏曲をアンサンブル編成で録音しているのが珍しい。一番のお勧めかも。






と、たまにはまじめに書いてみるのだ。

November 25, 2005

振ってみる。

こんな時期でも咲くカリステモン・ドーソンリバー。
[画像をクリックすると大きいのが見られますが、本文とは一切関係ありません。]

誰かしら人には言えないというか言いにくい奇行癖を持っているのではないか。ここだけの話、私の場合、それは指揮真似である。

夜中、愚息(仮名)はもちろん御主人様(仮名)も寝静まった頃、大切にしているSennheiserのヘッドホンHD580を取り出して、ステレオアンプに接続する。普段めったに聴かないため埃のかぶったロマン派のオーケストラ音楽のCDを注意深く選択して棚から取り出し、CDプレイヤーにセット。ショスタコービッチやチャイコフスキーならムラヴィンスキー、マーラーならバーンスタイン、シューベルト以前だと軽快なテンポの演奏が多い古楽器のオーケストラが中心になる。そこで音量をいつもより心持大きめに設定し、厳かに演奏開始ボタンを押す。そしてやおら立ち上がり、鉛筆を指揮棒に見立てて右手に持ち、目の前にいる(つもりの)レニングラードフィルハーモニー管弦楽団(ショスタコービッチの場合)にアインザッツを出す。そして渾身の限り、全身を使って狂ったように指揮に没頭するのだ。大概の場合実際に自分が演奏したことあるか聴きなれた曲なので、暗譜で最後まで振り通す。楽器の配置も頭に入っているので、きっちりと指示も出しながら。

ロマン派のオーケストラ音楽は大曲が多いので、1曲まるごと通して振るとかなりの運動量になり汗まみれになる。いくら夜更かししていても問題のなかった全盛の学生の頃は、雰囲気を出すためにスーツまで着込んで前半・休憩・中・後半とフルコンサート規模のプログラムを組んでやっていたものだ。今思えばまったくもって正気の沙汰ではない。最近は体力も衰え1楽章分で挫折することが多いし、もちろん部屋着(ジャージ)である。零落して見る影もない。ってそんな大げさなことではないし、いずれにしても不毛なことこの上なしである。

ちなみに、まだ御主人様(仮名)にはバレていないはずだが、扉に背を向けてヘッドホンをしているので、目撃されていたとしても見なかったフリをして扉をしめてそのまま退出されてしまっては私が知る由もない。万が一目撃されていたら…想像するだけで恐ろしい。

なお、ここだけの話、入浴前に全裸で鏡の前でレイザーラモンHGばりに両手を広げて意味もなく腰を振っているのがバレたら自殺するかもしれないのだ。

November 22, 2005

イチョウ並木を撮ってみる。


(写真をクリックすると大きいのが見られます)

ちょっと所要があり、休暇をとって母校を訪れたのだ。横浜市にある大学なので、今住んでいるところから遥か彼方というほど遠いわけではないのだが、特に用事もなかったのでほとんど足を運ぶこともなく就職して10年が経過してしまった。ちょうど学園祭が別キャンパスで開催されている折、学校は休み。社会人の今、振り返ってみるとそんなことで休みがもらえる学生というのは実に良い身分だったのだなぁとつくづく思う。とにかく、キャンパスは閑散としており、私のようなオジサンは現役生の中では目立ってしまうため、足を踏み入れるのはちょっと勇気がいる。

とは言え、ぴちぴちの女子大学生でも見かけたらラッキーなどと不届きなことを期待していたのだが、残念ながらそういう類の人は一切いなかったのだ。もっとも、こんなぎらぎらした目をしたオジサンが歩いていたら通報されてしまうのは間違いないので、いなかったのは不幸中の幸いというか。そもそも「ぴちぴち」っていくらオジサンといえども35歳が使用するのも違和感があるだろ。

という話はさておき、キャンパスのイチョウ並木が見事に色づいていたので撮ってみた。昔からあるイチョウ並木だったのだが、こうして改めてみるといい感じ。そういえば、このイチョウ並木には変な噂話があったのを思い出した。「1年生の冬にイチョウ並木の葉っぱが落ちる前に彼氏あるいは彼女ができなければ、寂しい4年間を過ごすことになってしまう」というヤツである。大学生活開始して1年近くもその手の話がなければその先も難しいだろうというのは、なるほどもっともである。

ちなみに私がイチョウ並木の葉っぱがすべて落ちる前に果たして彼女をgetすることができたかどうかは、秘密なのだ。

学位申請についての覚書

基本的に、博士号には「甲」種と「乙」種がある。甲種はいわゆる「課程博士」と呼ばれ、修士卒業後に3年程度在学してしかるべきことをやった後に学位論文を書いて審査の後に授与されるもの。乙種はいわゆる「論文博士」と呼ばれ、修士卒業後に他機関で研究をやったのちに、しかるべき論文の本数をそろえたのちに学位論文を書いて審査の後に授与されるものである。ちなみに、中央教育審議会の大学院部会は,2005年4月14 日に論文博士制度の廃止を提言する中間報告案をまとめており、乙種の博士号授与がなくなるのは時間の問題と思われる。

現在、私が在学したときとは異なり、大学の組織は理工学大学院→専攻→専修という階層構造である。学位授与までのプロセスは、専攻・専修ごとにローカルルールが存在し、以下は慶應義塾大学理工学研究科開放環境科学専攻コンピュータ科学専修の2006年度時の流れである。ちなみに、偉大な先駆者itojunは、計算機科学専攻(今は「コンピュータ科学専修」)の同期である。

3本目の論文(信学会英文誌特集号)の条件付採録通知がもたらされ、7/19大学・大学院時代にお世話になったH先生に「そろそろ見通しが立ちました」と連絡を入れ、7/28に矢上キャンパスを訪れる。学位論文のあらまし、大学とCS専修を取り巻く現状や、主査の先生についてお話させていただく。結果、主査はS先生に頼むのがよいだろうということになり、H先生からお話をしてもらうと同時に、8/3にいつお伺いしたらよいのかメールでたずねる。現状(4本目が未投稿)を説明すると、まずは4本目を投稿してからでもよいのではないかというご指摘をいただき(ごもっとも)、とりあえずペンディングとなる。

3本目の論文は採録通知が10/3になんとかもたらされ、次いで四苦八苦しながらも4本目を10/20にweb経由で信学会に電子投稿。正式投稿がなされたという通知が10/28に届く。11/10にS先生に「4本目を投稿しましたので学位論文の中身についてお話させてください」とメールを出し、ご予定をお伺いした。

11/22は学園祭の時期と重なってお時間がとれるということで、S先生の研究室をお訪ねし、学位論文のあらましについてご説明差し上げ、今後のスケジュールとtodoを教えていただく。まず「こいつは学位を申請しても良いか」の予備審査を専修毎に行う。箇条書きで書き出すと:


  • この審査は専修内部に閉じられた個別審査であるが、本番の公聴会とほぼ同じ規模の発表を行う。
  • 45分の発表に15分程度の質疑応答であり、それに見合った発表資料を用意する。
  • 他に、配布用(つまり先生方の数だけ)に(1)履歴書、(2)業績リスト、(3)要旨(A4程度、様式はwebからdownloadする)、更に当日回覧用(つまり1部)に(4)別刷りを一冊にまとめたもの、(5)博士論文の下書き(書きかけで良い)を用意しておく。
  • 報告この時点で主査と副査が正式に決定する。副査は専修から2名、それ以外から1名の計3人。(当たり前だが)どなたにやっていただくかは、事前にネゴる必要あり。
  • コンピュータ科学専修では月曜日の午後にやるのが通例になっており、専修内の先生方13人(のうち10人ぐらい)が集まるそう。

ちなみに、予備審査は専修ごとのローカルルールがあるようなので、上記はコンピュータ科学専修にのみ当てはまると思われる。

専修の予備審査でOKとなると、「どうやらこいつが学位を申請したいらしいぞ」ということを専攻で審査してもらい、晴れてOKになると受理申請ができる状態となる。この専攻レベルの会議そのものは各月に1回程度の頻度で行われているらしい(1年分のスケジュールが予め組まれている)。それから1年以内に本審査(受理申請)を行わないと、予備審査結果は無効となり振り出しに戻る羽目になる。

当たり前の話だが、発表のときに注意することは「どうしてこれが博士論文になるのか。学位に値するのか」を説明できなければならないということ。つまり細かいことについてばかり説明するのではなく、学術的および社会的インパクト、意義が説明できなければならない。

以下は重要な参考リンク。

November 20, 2005

HDDを一新してみる。

IMG_3398s.JPG

またこのblogが動作しているOpenblocks 266のサーバが止まってしまったのだ。まぁ、このページは注目度が高いわけでも赤丸上昇中でもなんでもなく、更新も不定期に細々とやっているので、外向きには止まっていようといまいがあまり問題はない筈だ。ところが、内向きには我が家のDNSサーバやらいろいろなサービスを担当させているので、万が一止まってしまうと「インターネットつながんないよっ!」と御主人様(仮名)に叱咤されてしまい都合が悪い。

原因はというと、以前も書いたようにハードディスクにある。とにかくドライブ自体の動作が不安定であり、ログを見ているとI/Oエラーを起こしてOS側がにっちもさっちも行かなくなっている模様。ということで、前から狙っていた日立製のE7K100の60GB(HTE721060G9AT00)をちょっと奮発して購入したのだ。通常、このようなパーツは通販を使った方が安くて面倒くさくないのだが、HDDだけは運送屋さんの扱いが少々心配ということもあり店で買いたい。今回はわざわざ秋葉原までお出かけしたのだ(しかし、この街は私のような「年を取ったラジオ少年」にとっては、いつの間にやら訪れにくくなってしまった…)。

7200回転の割りに消費電力が低く、なによりも長時間駆動に対応しているらしい。これは実に心強い。ということで、早速環境を移行した。ちなみに、難しいことは一切しておらず、


  1. 新しいHDDをデスクトップPC(母艦)につないでfdiskを使ってパーティション切り、パーティションテーブルを作成(このとき、スワップ用の領域も忘れずに確保しておく)。
  2. 旧HDDの中身も母艦に繋いでtar cvfpでバックアップ。
  3. tar xvfp で新HDDへ展開。
  4. Openblocks266に組み込んで、ブートし、mkswapで先ほどのパーティションをswap領域に変換。
  5. リブート。

でおしまい。デスクトップPCは3.0GHzで演算能力が圧倒的に高く、ATA133であるため、tarなどの作業はこちらでやったほうが早く済む。

温度をhddtempでチェックしてみると前のものよりは若干高いようだが、振動は少なくヘッドのシーク音は明らかに小さくなった。もっとも、前のHDDは4200回転だったので温度が高くなったりするのは仕方がないかも。むしろ7200回転でこれは優秀なほうではないのだろうか。

低電圧という意味では、ノートパソコンにつなげてみるのも一興かもしれない。と物欲はとどまることを知らないのだ。

November 19, 2005

トイレを我慢してみる。

スカイタワー西東京
[写真をクリックすると大きいのが見られます。夜なのに飛んでいる鳥(鳩?)に注目。]

いやはや、ここのところ忙しくなってしまったのだ。実は仕事に関連する新製品が近々発売となるのだが、デバッグも佳境に入りいよいよ最終段階なのだ。もちろん最初から完璧な状態であるわけがないから、動作が問題なくなるまで虫(バグ)潰しに追われることとなる。毎日疲労困憊しての帰宅。

本日問題となっていたのは、実機でないと再現しない現象(バグ)だったので、デバッグ環境の揃っているメーカの作業場まで出張してデバッグする羽目になってしまったのだ。こんなことは通常しないのだが、非常事態なので仕方ない。とはいえ、いつもと違うところで作業をするのは実に居心地が悪い。それに例に漏れずセキュリティが厳しいので、入退出にはカードが必要となる。当然私はそんなものは持っていない。ということでトイレに行くのもカードを持っている人に声をかけてついてきてもらう必要がある。たかがトイレに行くだけなのにもじもじしながら人に許可を請うというのは35歳にものなった大人がやるのは気恥ずかしいものがある。なるべく我慢して回数を減らすように心がけるしかない。こうして括約筋を駆使して膀胱の出口を締め上げることで、集中力もそがれ気味。

こんな状況下で夜中近くまでデバッグした結果、その問題は自分の担当範囲外にあることが判明。このやりきれない気持ちをどこにぶつけたものかと悶えるばかり。ああ、哀れな私の括約筋。

ちなみに、今日はエントリにはつまらないオチはない。それだけ余裕がないということでご勘弁下さい。

November 16, 2005

シンクロしてみる。

御主人様(仮名)とシンクロしているのだ。といっても、「いや~結婚して5年も経ちますがいまだにラブラブです」というような話ではない。

私の職場の社員食堂はカフェテリア方式なのだが、今日はなんとなく中華な気分だったので、麻婆春雨と餃子をトレイに取って食したのだ。いつもどおり仕事をして帰宅。ちなみに、最近は帰るコールをせず、携帯メールで済ませている。何しろ家族間ではメールの送受信がタダだからだ。


私「今から帰る。腹減った。今晩はなに?」(定型文)
主「ぎょーざ」

ということで、昼も夜も餃子。図らずとも合計15個の餃子を消費したことになる。いくら私が餃子好きだからといって、これはちょっと。

ちなみに、先週の木曜日は昼も夜もハヤシライスであった。ここで明日不用意にカレーライスなどを食すと、見事にシンクロしてまさしくインド人も吃驚という状況になりそうな気がする。というかインド人が吃驚することはそんなに大変な状況なのかということはさておき。

November 13, 2005

バッハのカンタータを演奏してみる。

久しぶりの本番だったのだ。

最近、演奏会に出演する機会が極端に少なくなってきており、最後に人前で演奏したのは…うーん…思い出せない。そんな健忘症がいよいよ激しくなってきている私だが、学生時代からMLでお知り合いのアマチュアリコーダー奏者Hさんからのお誘いでこちらの団体でバッハのカンタータを演奏する運びとなったのだ。会場は池袋から徒歩10分程度にあるルーテル系の教会。演目はBWV127,60,78であったが、笛が登場するのは127と78番。私自身はリコーダーとフルートの持ち替えだったが、出番は少なく気楽なものであった。

打ち上げのお誘いがあったが、丁重にお断りして速攻で帰宅。昨晩も練習で空けてしまったし、平日の帰宅が遅くなりがちであるから、週末の貴重な時間をなるべく家族とより多くの時間を過ごしたいからだ。それに、私にとって、週末の入浴時間は愚息(仮名)とスキンシップのとれる数少ないイベントである。さらに、ここだけの話、愚息(仮名)のつるつるのぷりぷりのお尻が実に可愛いのだ。あと15年も経てば、彼も私のような汚いお尻になってしまうはずなので、そうなってしまう前に存分に楽しむのだ。

とか書くと、「ぷりぷり」と「尻」と「楽しむ」で検索して迷い込んでくる訪問者がいるのではないかとヨコシマに期待しつつ、今日はここまで。

November 12, 2005

月送りカレンダーを導入してみる。

November 11, 2005

焼肉を食してみる。

IMG_3346s.JPG
Mちゃんが来週から入院してしまうのだ。

ここを昔からご覧の方はご承知のことかと思うが、Mちゃんといっても可愛らしいうら若きOLなどではなく、むくつけき35歳の男性である。そんな彼は、なんと特定疾患に分類されてしまうような難病にかかってしまい、その手術を受けるために来週から2,3ヶ月の入院を余儀なくされる。生死にかかわる状況は脱したので、見たところほぼ健常者と変わらない生活を送っているのだが、治療をしてQoL(quality of life)をさらに向上するのだ。そんなわけでリクエストの肉を食べに吉祥寺は李朝園にやってきた。食べつづけること約2時間。鱈のような腹になってお開きとなったのだ。

というか、ただお肉を食べたいがために、Mちゃんを口実にしているだけではないか。とお考えかもしれないが、実際そのとおりである。申し訳ない。

November 10, 2005

電源ケーブルで失敗してみる。

ここのところ不眠不休の復旧活動をしているのだ。というのは言い過ぎである。そもそも「不眠」ではなくただの半分徹夜だし、「不休」といっても食事を取ったり風呂に入ったり愚息(仮名)をからかったり他人のブログを読んだりトイレで力んだりしている。たかがPCのハードディスクがクラッシュしたぐらいでこんなことを言っていては、本当に被災などをして不眠不休で復旧活動をしておられる(あるいはしておられた)方々に失礼だ。

とにかく、今回買ってきたのは、Seagate社の250MB Serial-ATAのハードディスク(ST3250823AS)。これまで、マザーボードが対応しているにもかかわらず従来のP-ATAのディスクしか使っていなかったので(もっと昔は硬派にSCSI一本で環境構築していたのだがIDEディスクの値段の安さに敗北)、初めての体験である。初体験というものは何かしら間違いが起こりがちだ。S-ATAのケーブルはマザーボードに付属していたが、電源ケーブルが従来の4ピン式とは異なる形状ため、電源を入れることができなかった。ちなみに、それに気づいたのは夜中の1時である。

という訳で、購入してきた1日目は風呂に入ったり他人のブログを読んだりトイレで力んだりするほかなかったのだ。

November 9, 2005

PCに耳を傾けてみる。

今日の天気は何かなぁ、と朝起きてPCの電源を入れると「カコーン」と音がしたのだ。

いや、別にお隣さんがお風呂に入っていたわけではない。ここだけの話、我が家のお隣さんは結構風呂好きである。朝も夕方も夜も、「カコーン」と音がしている。しかも風呂の窓が我が家に面しているせいもあって、入浴状況が音で手に取るように分かるのだ。ちなみにお隣さんといっても妙齢の女性が住んでいるわけではなく、私の父親より年配の老夫婦であるからして、あまり想像力を働かせないように心がけているというのもここだけの話。

そんなことはさておき。この「カコーン」という音はこともあろうにPCからしていたのだ。しかも、連続して「カコーン・カコーン」と言っている。この音がPCで発生しているとなると大問題である。もう皆さんお分かりだと思うが、ハードディスクが壊れた音である。つい先日、サーバのハードディスクが不安定だという話をしたばかりなのに、実際にクラッシュしたのはメインで使っているPCのハードディスクだったのだ。3年前に購入したIBM製80GBのハードディスク。最後にホームディレクトリのバックアップを取ったのは……2003年12月。もっとも大きな被害は11月に入ってからのデジカメ画像300枚ほどと、2年ほど前からのメールデータすべて。

ちなみに、メールには知人の「メールアドレス変更になりました」というメールも含む。もともと少ない友人の数がますます少なくなってしまうことは間違いない。なくした友達priceless。

November 7, 2005

望遠レンズを試してみる。

(ハナミズキ)
[写真をクリックすると大きいのが見られます]

実は御主人様(仮名)は一時期カメラに少し凝っていたことがある。当時私はカメラはさっぱりと言う感じでまったくの門外漢であり、何だか難しそうだなと考えていた。もっとも、出かけるたびに一眼レフカメラ(EOS New Kiss)を持ってぱちぱちと撮影しているのを傍からみて、手持ち無沙汰でもあった。そこで友人のUさんの勧めで明るいレンズを持つデジタルカメラを購入。カメラで撮影することの楽しさがほんの少し判ったような気になっていた。

やがて時は経ち、御主人様(仮名)も「重い」という理由で一眼レフカメラを持ち歩かなくなり、せっかくの機材もほったらかしになっていた。もっとも、「せっかくの」というほどの大それた機材ではないので打撃は少ない。御主人様(仮名)のブームが熱しやすく冷めやすいのは何も今に始まったことではない。特に健康関係のアイテムは色々とやってきている。例えば、ヨガや黒酢など。もっとも、黒酢に至っては冷めてもらってありがたい例の一つではある。毎晩飲みたくもない酢をむせながらも飲まされる身にもなって欲しい。というのはさておき。

ところが、今年の7月に何故かEOS Kiss Digital Nを半ば衝動買い。どうせレンズは死蔵していたのがあるし、と思い切ってボディだけ購入して早4ヶ月。撮ったカットは3300枚。フィルムも現像にもお金のかかる銀塩カメラではありえない枚数だろう。もっとも、その中で巧くとれたなと思えるカットは極わずかであるが、そのわずかなカットが楽しみで、下手なりに続いてきたのである。

で、今度は100-300mmの望遠ズームレンズを持ち出してきて、庭の樹木をぱちりぱちりと撮ってみたのだ。今までは28mm単焦点一本槍だったが、これはこれで楽しいのかもしれない。しばらくは御主人様(仮名)の鼻毛などをリアルに撮って楽しもうと思うのだ。

November 6, 2005

すべてのページに右コラムを追加してみる。

PHPの仕組みとモジュール化のコツさえつかんでしまえば、表題のものを達成するのは非常に簡単である。


  1. まずは、右コラムの中身を作り出すテンプレートを作成する。これは[環境設定 < テンプレート < インデックス]で、「テンプレートを新規作成」を選ぶ。テンプレート名には「Beta column」、出力ファイル名は「beta.php」とでもする(3.2以降のMovabletypeでは、コラムを"beta", "gamma"と名づけているらしい)。「テンプレートの内容」としては今のところ、インデックステンプレートから以下の部分をカットアンドペースト。</div>の数が合わないと(つまり入れ子の数が合わないと)エラーになるので、エディタか何かで確認したほうが良い。
    <div id="beta">
    <div id="beta-inner" class="pkg">
    .....
    </div>
    </div>

  2. 次に、「メインページ」、「アーカイブページ」、「エントリー・アーカイブ」、「カテゴリーアーカイブ」、「日付アーカイブ」など、右コラムを追加したいページに
    <?php $openfile=file_get_contents('<$MTBlogURL$>beta.php' ?>
    を適当(ふさわしいの意味)な場所に書く。このとき、bodyのclass属性が
    <body class="layout-two-column-right">
    となっていることを確認のこと。
  3. サイトを再構築。

これで、右コラムの内容を生成するのは1回だけで済むため、エントリを投稿しても他のテンプレートの再構築に重複して時間がかからない仕組みとなる。

November 5, 2005

ジブリに浸ってみる。

IMG_3293sepia.JPG
我が家では何故かジブリが流行っているのだ。元はと言えば、御主人様(仮名)が根強いジブリファンであり、「風の谷のナウシカ」に始まるジブリ映画をすべて制覇し、DVDもほぼ全部そろえ(何故か「ルパン三世・カリオストロの城」は含まれない)、愚息(仮名)のリクエストで車でのBGMもジブリ映画のサントラ。

ということで、仕上げにとうとうやってきました「三鷹の森ジブリ美術館」。知人のU夫妻とその子供もジブリが好きということで、連れ立ってやってきたのだ。多摩在住の人間としては気軽に行ける(予約制ですので念のため)テーマパークとして非常にありがたい(だから美術館だって)。さすが土曜日ということもあって凄い人であった。予約制でこの人手であるからして、予約制にしなかったら本当に大変なことになっていたに違いない。というか予約制だからこそ、限定モノに弱い日本人が集まるのか。鶏が先か卵が先かはわからないが、中国人や韓国人らしき人たち、青い目の人たち、関西弁の方々など遠路遥々いらしたと見受けられる人たちもいたのだ。

ちょうど「アルプスの少女ハイジ展」をやっていた。ちなみに、愚息(仮名)は展示物のヤギのぬいぐるみの乳を触って、「これ、ちんちん~?」と訊いてきたが、教育上知らん振りをするわけにもいかず困ってしまった。いくらヤギでもちんちんは4本もついていないのである。

November 4, 2005

電柱について考えてみる。

Webにこうしてくだらない駄文を書き連ねることを再開してから、以前よりいろいろなことに目を開き耳をかたむけるように心がけている。傍から見れば、きょろきょろしながら歩く不審な男だろうが、通報されない程度にやっているつもりではある。例えば、通りがかりのおばさんと目が合ったりすれば、目をそらしてそそくさと足早に立ち去るようにしているのだ。って、余計に怪しい。

で、気づいたことがある。どうしてこうも私たちが住む街は電柱だらけなのか。電柱が立っているということは、すなわち電線が間に張ってあるということで、折角の景観が蜘蛛の巣のように張り巡らされた電線と無機質に突っ立つ電柱で台無しである。今までは当たり前の風景として甘受していたが、気になり始めるともう止まらない。ほら、あなたも気になり始めたのではないか。ほらほらほらほら。

どうにかならないものか。うーん。どうだろう、電柱の代わりに椰子の木が立っているというのはいかがだろうか。イメージしやすいように、PaintshopProを一生懸命操作して写真を合成してみた(Photoshopではないのがまた貧乏くさくて悲しいがそれはさておき)。電柱と電線を消して、どこからか入手した椰子の木をとりあえず貼り付けてみる。拙い合成写真で大変恐縮ではあるが、ご覧頂きたい。

IMG_2947.jpgIMG_2947new.jpgに。

うん。なかなか良いではないか。なんとなくパラダイス的な感じがする。もうちょっと想像力を膨らませてみるとビバリーヒルズのようではないだろうか。ビバリーヒルズなんて行ったこともないのだが、なんとなくセレブな気分に。「これからは私を武蔵野のパリスヒルトンとお呼び」なんてくだらないことを言い出しかねないほど。というか、私はれっきとした男です。それに、セレブは怪しげな合成写真なんか作ったりしませんか。すみません。

November 3, 2005

神社で厄払いしてみる。

と言っても私の厄を祓ってもらったのではない。御主人様(仮名)が本厄だったので、この七五三でごった返しているだろう今日、敢えて行ってみたのだ。そもそも今年厄年であることに気づいたのは先週のこと。相変わらず家族をほったらかしにしてひとりでwebサーフィンを楽しんでいたときである。なぜだかは知らないが、神社のページを眺めて発見したのだ。

ちなみに、我が家の宗教は神道ということになっているが、なかなか神社なぞ行く機会はない。今年の初詣はサボったし、昨年の初詣以来か。ということで、久しぶりに神社に赴いたのだ。訪れたのは大國魂神社である。

案の定、七五三の晴れ姿もまぶしいお嬢様、お坊ちゃまだらけであった。お父さんもお母さんも皆さん「しゃきっ」とした格好。だらけた普段着で「ぶらっと寄りました」風情の我々は肩身が狭い思いをしたのだが。


[写真をクリックすると大きいのが見られます]

というか、もう11月である。気づかないにもほどがあるだろ。

November 2, 2005

全エントリをPHP化してみる。

MovableTypeはなかなか高機能である。高機能であるが故に


  • 記事が増えるとエントリー(記事)を投稿し、反映されるのに時間がかかる(平たく言うと重い)。

という問題がある。特にここのblogのように非常に非力なサーバを使用していると、エントリ数が多くなくてもこの問題は深刻である。

ということで、負荷を軽減するために、まずはエントリの本文のみ別途保存して、アーカイブ・インデックスからincludeするようにする(いわゆる「本文のモジュール化」である)。これにはPHPを用いて、動的にページを生成するのである。これは、MovableTypeの生成ファイルのPHP化とモジュール化を参考にした。ただし、件のページとはバージョンが違う(3.2-ja-2)ので、設定のどこをいぢるかは探す必要があった(が、基本的には何も変わらない)。我がサーバではPHPの呼び出し方も違ったし。

3.2-jaでの手順

  1. [アーカイブテンプレートの作成:メインメニュー > BLOG名 > テンプレート] で 「アーカイブ」タブを選び、「テンプレートを新規作成」を選択し、「テンプレート名」を適当に(参考元では"Entry Body"とある)、「このテンプレートにリンクするファイル」を空欄に、「テンプレートの内容」を
    <$MTEntryBody$>
    とのみ記述して、保存。(エントリの本文だけを抽出する設定を行っている)
  2. [環境設定 > 設定]「公開」タブを選び、「公開」セクションで、「アーカイブの拡張子」をhtmlからphpへ変更。引き続き、「アーカイブマッピング」セクションでは、「アーカイブマッピングの新規作成」をクリック。先ほど作成した"Entry Body"を選択して追加。このとき、「優先」は「エントリー・アーカイブ」を選択したままにしておく。「出力フォーマット」は
    <$MTArchiveDate format="%Y/%m/parts/%d_%H%M"$>_body.php
    へ変更(これについては、次の項での記述と一致してれば良く、任意でよい)。
  3. 次に、あらゆるテンプレート(エントリーアーカイブ、カテゴリーアーカイブ、日付アーカイブ、)に存在する「<$MTEntryBody$>」という記述を
    <?php include"<$MTBlogURL$><$MTArchiveDate format="%Y/%m/parts/%d_%H%M"$>_body.php";?>
    と置換。
  4. すべてを再構築

とうまくいくはずが、我が家のマシンではPHPがうまく動いていなかったようだ。ということで、/etc/httpd/conf/httpd.confを変更。

<IfDefine HAVE_PHP5>
LoadModule php5_module modules/libphp5.so
</IfDefine>

<IfDefine HAVE_PHP5>
AddModule mod_php5.c
</IfDefine>

<IfModule mod_php5.c>
AddType application/x-httpd-php .phtml .php
AddType application/x-httpd-php-source .phps
</IfModule>


なんとか、無事にすべてPHP化できた。次は、右コラムのモジュール化に挑戦してみたいと思うのだ。

武蔵野在住の不惑研究者の備忘録。 息子と娘に嫌われないことを目標に日々過しています。

ちなみに登場人物はほとんど匿名ですが、 「御主人様(仮名)」とは私の妻で「愚息(仮名)」は息子のことです。

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