世田谷線に乗ってみる。
ちょっと関係する学会(信学会)での発表する予定があったので、世田谷線に乗って某K大まで。ちなみに研究所では学会発表は公式には「業務」であるので日曜出勤となり、代休を取らなければならない。
都下とはいえ基本的に東京で生まれ育った私は生まれて初めて世田谷線なるものに乗ったのだ。三軒茶屋駅などで止まっているのは見ても、あの方面にはなかなか縁がなく実際に乗ることはなかった。小田急線を下高井戸で降りて、昔ながらの緑色の古ぼけた車体が到着するのを期待していたが、ショッキングピンクの近代的な車両がついたので半分がっかり。
学会の方はというと、発表自体はさして特筆するような事態も起きずに無事終了。
が、問題はその後に頼まれていた座長業務だ。何せその日最長の2時間半のセッション。専門以外の話が延々と続くが、仮にも座長なので寝るわけにもいかない。しかも音響学会のように副座長はあてがわれず、司会進行の他にタイムキーパーまでこなさなければならない。そしてあまりにも雑多な発表が集まったおかげで、発表者同士の内容がかけ離れてしまい、ほとんど誰も質問をしてくれない。こうなると、発表後に与えられる質疑応答時間を有意義なものにして何とか発表の体裁を保つために、質問をひねり出さなければならないのは座長の役目。普段ならまったく興味がない門外漢の内容の発表や、スライドの最初から最後まで数式だらけの発表、あんまり激しく突っ込むとへこんでしまいそうなので手加減して質問しなければならない学部4回生の発表など。
疲れました。