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へべれけで電車に乗ってみる。

本日は一年も前から予定していた演奏会の本番も終わり、出産やら子供の面倒やらでぜんぜん落ち着かないゴールデンウィークも終了。演奏会の打ち上げでは酒が進んでしまったのだ。ま、飲みすぎてしまうのはいつものことなのだが…。

もうへべれけもいい加減にしろという状態で、電車に乗って自宅に向かう。たまたま向かう方向が一緒だったのはプロの演奏家として立派に活動しているE君。彼もへべれけである。と、話を続けていたら、E君は何故だか涙ぐんでいる。「いやぁ、ボクはhiwaちゃんの演奏好きだよ。」とか何とか言いながら泣いている。おいおい、ちょっと待て。あなたはひょっとして泣き上戸だったっけ? とか思いながら、なおも観察すると「hiwaちゃんと本当はずっと一緒にヤリたかったよ」と言っている。とんでもないことになってしまった。これはマズい。傍から見たら、ただのゲイ仲間である。

それに更にマズいことに、自分ももらい涙。いろいろあって今はまったく別の道を歩んでいるE君と私だが、10年以上前の若かりし頃は同じ志を抱いた音楽家として一緒に演奏していた仲間だ。そういうこともあって、彼の涙の意味が分かると感極まって酔いも手伝って私も目からぽろぽろと涙が。こともあろうか、別れ際にはがっしと抱き合ってしまった。

周りの人たちが目を合わさないような気がするが、決して気のせいではないだろう。「やむをえず別れたゲイのおふたり」としか映らなかったとしても仕方がない。しばらくKO線に乗るのはやめにするのだ。

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武蔵野在住の不惑研究者の備忘録。 息子と娘に嫌われないことを目標に日々過しています。

ちなみに登場人物はほとんど匿名ですが、 「御主人様(仮名)」とは私の妻で「愚息(仮名)」は息子のことです。

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