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July 26, 2006

何とか公聴会をクリアしてみる。

朝からそわそわしっぱなしだったのだ。いよいよ公聴会である。さすがに本日は休暇をとったのだが、昼食もろくすっぽ喉を通らない(後にH先生には「hiwaもそんなことあんだなぁ~」と言われた)。

印刷屋に電話をしてとりあえず盆休みの期間も製本をやってもらえそうだという確認をした後、荷物を持って車に乗り込んだのだ。発表用のノートPC、デモ音を再生するための卓上スピーカ、手を入れた論文草稿5部(主査・副査の先生方向け)、回覧用の論文・別刷り集、聴講人数分程度の要旨・業績表、と相当な荷物である。しかも長梅雨ながらも今日は久々に晴れ。こんなたくさんのモノを持って強い日差しの中、スーツを着て電車で移動したら汗まみれになってしまう。ということで、車で移動することにしたのだ。こういうときは大事をとって公衆移動手段を使うのが常識ではあるが、我が家から大学までの移動時間は都心を回るルートで最短が1時間半。大荷物を持って大学にたどり着いたら力尽きて、発表がぐだぐだになってしまったなんていう事態は避けねばなるまい(駅から15分歩いた後の仕上げが急坂だし)。一応OBであるから、学生のときとは違ってイキナリ車で乗り付けても案外簡単に入構許可証が貰えるらしいので活用せねばなるまい。なんと言っても中年だからな。

ちょっと調べてみると、さすが「公聴会」と名がつくだけあって学部のwebでも開催する旨が(一応全世界に日本語で)アナウンスされていたようだ。が、結局聴きにいらして下さったのは、主査・副査の先生方以外は2名のみ(O助手とK客員教授)。主査のS先生も「本当に重要なのは受理申請時の専攻教員会議で、公聴会は儀式のようなものですから」とおっしゃる。

「まぁそういうものなのか」と思いつつも、予定時間からちょっと遅れること15:05、予備審査の時と同じ感じで始まり、予備審査の時と同じように最初のスライドの説明が伸び気味で後ろの方のスライドが詰まる発表(明らかに練習不足)を行った。持ち時間の45分はちょっとオーバーしつつも、質疑応答へなだれこむ。論文チェックの時から指摘されていたが、やはり私の発表からは今後の展望(つまり「明るい未来」みたいな)のビジョンが欠けているようで、そこら辺を重点的につっこまれた。実はそこは弁慶の泣き所でもあり、実は私の専門分野の研究はやればやるほど「暗い未来」しかないように思えてくるのである。だが馬鹿正直にそんなことを言ったら、先生方の評価も翻って折角ここまでやってきたのが全て水の泡と化してしまうので、そんなことはちょっとおくびに出しつつも尤もらしい回答を。儀式とか言いつつ20分以上の質疑応答だった。もっともとんちんかんな質問はなく、至極まともな「素朴な疑問系」の質問だったので、苦労はなかった。

で、直後、発表者本人は部屋から追い出され、残った先生方で最終審査。論文(特に結論)をきっちり修正するという条件つきながらも、「一応こいつには学位をやろうか」ということで落ち着いたらしい。めでたしめでたし、って安心している場合ではない。8/21までに「黒くて硬いの」を学事課に提出せねば、「博士取得見込み」のステータスのままだ。心して論文を修正せねばいけない。しかし、修正しても修正してもバグが見つかるというのはいったいどういうことなのか。

July 21, 2006

論文のコメントを頂戴してみる。

さて26日に開催予定の公聴会まで1週間を切った今日この頃、主査ならびに副査の先生方にお願いしていた学位論文のコメントもだいたい出揃ったのだ。

さすが若手のT先生とI先生は仕事が早く、お願いしておいた20日までにはご返事をメールで頂くことができた(一応T先生は細かい修正分を書き込んだ原稿を26日に渡してくださるとのこと)。残りのS先生、O先生、H先生は催促のメールを出すと即座にご返事を頂けた。期末試験で何かとお忙しい時期だろうに感謝である。ということで、今週末はメールでご指摘いただいた点を反映して公聴会当日に回覧する論文原稿の準備をするのだ。公聴会の発表原稿そのものの準備(といっても予備審査の焼き直し)は先週末にだいたい済ませておいたので、1,2回リハをすればよいだろう。

しかし、8/21までに「黒くて硬い」状態になった(=製本された)論文を学事課に提出するとなると、印刷所のお盆休みに注意せねばならない。製本ができる印刷所をちょっと調べてみると、よさそうなところは

という感じのよう。

後はざっとproof readingをしてくれそうな人を探すことをせねばならないのだが、英語だから結構困難を極めそうな気がするのだ。

July 9, 2006

納車されてみる。

golf_and_306.jpg
新車のお金もしっかり払い込み、オプションとして購入したアルミホイールも装着され、別途購入したカーナビも取り付けが完了したので、注文しておいたGolfを受け取らない理由などひとつもない状態になってしまったのだ。いよいよ納車である。営業のYさんと約束した時間に遅れること30分、近所のVolkswagenのディーラに到着した。普通は納車は喜ばしいもので遅刻などしないものだろうから、どれだけ私が消極的であったかは想像に易いと思う。

とりあえずは納品書にサインし、次に車の取り扱いについていろいろと説明してもらった。悲しいかなベースグレード(「最低グレード」とも言う)のEであるので高級グレードに設定されている数々の機能は省かれているようだ。例えばひとつ上のグレードのGLiと比較してみると(エンジンの大きさはもちろんのこと)、センサーつきのオートワイパーやオートクルーズ、フルオートエアコンなどの機能がない。オートワイパーは今まで乗っていたPeugeot 306 Style Premiumにもついていたが、センサーの面積が小さい所為か動作は正確さに欠けてうっとおしいばかりだったので、ないほうが好ましい。それにオートクルーズ、フルオートエアコンは今まで使用したことがないので新しい車に装備されていなくともあまり支障はない。

「いよいよ乗り込みます」という段になって、ダブルのスーツに身を包んだ工場長が現れ、名刺を頂戴する。ツナギを着ていないメカニックなんてちょっと信用できないような気もするが、それはそれ。次に、オネーさんが現れて花束贈呈。「そんなのくれなくてもいいからもっと安くしてよ」と口の中で呟く。と言いつつ、実は受注色の06モデルなのに、十二分に値引いて貰っているのだが。

こうして、乗り慣れた306(機関は絶好調、こすり傷多少有)に別れを告げたのであった。非常に悲しい。愚息(仮名)は「ボクぅ、306のほうがよかったんだけどなぁ~」としきりに言っている。息子よ、父もまったく同じ気分だよ。夜は鰹のたたきを肴に自棄酒を飲んだのだった(手軽にできるたたきの作り方についてはまた別途書こうと思います)。

しかし、こうして並べてみるとつくづく手前の(赤の)306の方がかっこよく思える。未練たらたらなのだ。

July 4, 2006

論文の草稿を配り歩いてみる。

先日書いたとおり論文も何とか形になったので、主査・副査の先生方に論文の草稿を配り歩くために休暇をとって母校をまた訪れたのだ。事前に連絡しておけば原稿を郵便で送りつけてもさほど問題はなさそうだったが、先生方には一応きちんとコメントを頂きたかったので、内容について説明しながら手渡しすることにした。幸運なことに先生方全員のアポを同じ日に取れたので、午後をかけて全員に配り歩くことに成功したのだ。

今後の予定についても主査のS先生とまた相談した。春季授与(9月)を目指すとなると8/21までに公聴会を済ませ、学事課に製本された状態の論文(いわゆる「硬くて黒いの」)を提出しなければならない。だが、この直前は全国的にお盆休みになってしまい、当然大学も休み。しかも、追い討ちをかけるようにS先生は8月頭はいろいろあってご不在とのこと。ということは公聴会(つまり本審査)は7月中に済ませておかなければならない。って今月末じゃないですか。せっかく先生方のコメントが戻ってくるまでは多少のんびりできると思っていたのに、そういうわけにはイカの金玉になってしまったのだ。そういう事情なので先生方にも20日ぐらいまでにコメントを頂くように再度お願いして回る羽目に。とほほ。

次は、


  • コメントを反映して英語のproof readingに出すこと
  • お盆休みもやっていそうな製本業者を探し出すこと

をしなければならない。果たして本当に間に合うのだろうか。

July 2, 2006

車を見てみる。

golf_head.jpg
一応論文もなんとか形にはなったので、気分転換にお出かけすることにしたのだ。だが、こういう時に限って愚息(仮名)の熱がびゃーと上がる。仕方がないのでひとりでお出かけ。買い物しがてら近所のディーラーに入荷した車を見せてもらったのだ。

と、軽く書いているが実はここ数週間悩みに悩んで購入を決心したブツである。妙なこだわりがあって今までMT(マニュアルトランスミッション)のプジョー306に乗っているのだが、MTということもあり御主人様(仮名)はこの車を一切運転しない。本人はAT限定免許も解除したので運転そのものはできる筈なのだが、坂道で下がってしまうのが怖いとの弁。しかし、このところ子供の体調がジェットコースターのように急降下するのを目の当たりにして、御主人様(仮名)にも車を運転してもらわないと極めて不便だということを痛感したのだ。やはり都下、特に我が家のような便の悪い田舎では車は必須である。ということで「妙なこだわり」をかなぐり捨てて新車を購入することにしたのだ。

車種はご覧のとおりフォルクスワーゲンのゴルフ。人気沸騰中のGTIなどではなく、もっとも安いグレードのE。色は渋めの濃い青なのだが、実はこの色には「ブルーグラファイトパールエフェクト(Blue Graphite Pearl Effect)」と発音すると舌を2,3回噛みそうな名前がついており、(少なくとも国内で発売されrGolf Vでは)06年モデルから初めて設定されたものらしい。メタリックなので光の具合で見た目の色味が不思議に変化する(上の写真でもそれが多少分かる)。

306と比べると図体は一回り以上大きくて車重も200kg近くも重く、1.6リッターのエンジンは直噴と言えどもちょっと頼りない。それにAT(いわゆるオートマ)なので「近所に買い物に行くのですらちょっと楽しい」みたいな雰囲気は望むべくもなく。しかし、「こだわりを捨てた」などと言いながら相変わらず輸入車のハッチバックを購入しているあたり煮え切らない感があるが、どうかそれは言わない約束で。運転すること自体は好きだが、決して上手ではないので大きな車は扱えないのです。

武蔵野在住の不惑研究者の備忘録。 息子と娘に嫌われないことを目標に日々過しています。

ちなみに登場人物はほとんど匿名ですが、 「御主人様(仮名)」とは私の妻で「愚息(仮名)」は息子のことです。

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