せっせと修正してみる。
公聴会は辛うじて通過したが、まだ論文そのものを提出するというタスクが残っているのだ。公聴会の後も、主査および副査の先生方には論文草稿について数え切れないほどの改善点を指摘頂いている。ということで仕事を終えて帰宅した後にせっせと修正しているのだ。
しかし、(何をとち狂ったか)英語で書いているので、読み直すと恥ずかしい文法ミスだらけで自己嫌悪に陥る。文章も実に稚拙で、内容はもちろん体裁すら「エレガントな論文」とは程遠い状況だ。読み返せば読み返すだけ修正点が見つかるため、その都度赤入れで真っ赤になる。果てしなくエンドレスに続くうんざりする作業であるが、ここで手を抜くと恥ずかしい状態のものが大学図書館やら国会図書館に納められて永遠に保管されてしまうようなので、さぼることはできない。もし恥ずかしい状態のものが納められてしまった場合は、日本沈没や小惑星激突などといった天変地異に頼らざるをえない。などと他力本願にくだらないことを考えていたら、先人(博士研究者)も指導して下さる先生方も、異口同音に「やっているとキリがないからどこかで止めにしないといけない時が来る」とご助言くださったのをふと思い出す。
ということで、〆切は残酷に近づいてきたということもあり、先人の言葉に甘えて諦めることにしたのだ。そこで主査のS先生に「もうそろそろ製本所に出します」メールを出すと、すぐに「自宅に最終版の原稿を送ってくれ」との指示を頂いた。先生はゼミ合宿やら学会活動やらでお忙しい中、週末にご自宅で目を通してくださるとのこと。本当に感謝である。あともうひと踏ん張りだ。