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製本所に出してみる。

やはりお盆の時期にあせって製本所に出すのは避けたいので、早々に出すことを決心したのだ。それでも、学事課は9日から16日まで休みで、論文の提出期限は21日であるから、タイムスロットは3日。きつい。3月授与だと正月休みという強敵がいて、いろいろと事務手続きが滞ってしまうという話は聞いていたが、9月授与にも似たような障害はあったとは(正月休みほどの深刻度はないが)。先日送りつけた論文をご覧になった主査のS先生からは更に何点か軽微な修正点を指摘されたが「これで行きましょう」という許可を頂けた。許可を頂きつつも最後の悪あがきで自己チェックをもう1パス通してみたら、やはり修正点がわさわさと出てくる。バグ(やゴキブリ)と一緒で「一匹いたら10匹いると思え」の世界だ。それに加えて、序章と結論の章は中身に特に興味がなくとも読まれてしまう可能性が高いので、文章も練り直しを行った。

結局、校正作業が終わったのが午前3時。やっぱり文章にはまったく自信はなく、相変わらず格調に乏しい論文であるが、とにかく印刷せねばなるまい。ということで父親から譲り受けた古めのレーザープリンタに、ITO-YAブランドの高級紙(BIO TOP COLOR)をぶち込んでプリント開始。本来ならば紙は銀座の店でまとめて購入するのが安く上がるのだろうが、時間がないので量販カメラ屋で入手した。インク切れに備えて予備のトナーもスタンバイ。

ちなみにこのレーザープリンタは片面印刷しか対応していないのだが、S先生には「このページ数だと片面印刷がよい」とアドバイス頂いていたので必要十分だ。よく考えてみると遠まわしに「薄い」と言われたのだが、それはさておき。いずれにしても「黒くて硬い」製本の方は片面印刷で厚さを稼いで立派に見せ、配り歩く用のは両面印刷ですこしでも安く上げようという方向で行こうかと思う。レーザープリンタは引き取った時点で相当酷使されていたようで内部が非常に汚れており、印刷結果は余白が汚れていたり、斜めに給紙されていたような状態であった。正直、今なら4万も出せば両面印刷対応のモノクロレーザープリンタが手に入るので、買い替えすることも考えた。だがローラーを掃除さえすれば綺麗にプリントアウトできそうな雰囲気だったので、クリーニング道具を購入してローラーの掃除をすることにした。感光体ユニットも汚れていたので(本来ならば触ってはいけないらしいのだが)アルコールで拭いて汚れも除去した。とはいえ、これだけ万全の準備をしても結局刷るのはこんないい加減な論文かと思うと気分も落ち込む。

そんなこんなで明け方までプリンタを酷使して6部を刷り上げた。ほとんど徹夜の状態であるが、ちょっと仮眠を取った後にきちんと全ページを目視して印刷状況に問題がないこと、落丁がないことを確認し、そのまま板橋にあるヤマザキ製本所に持ち込んだ(ちなみに本日は年休)。ちなみにこの期に及んでミスを見つけたりすると大後悔することは必至なので中身は一切読んでいない(逃げ腰)。3日後の8/12(土)に取りに来ることを約束して、とりあえず論文の修正作業からは開放された。
printout.JPG

あとは依頼されている論文審査要旨の原案を先生にメールし、製本されてきた論文を学事課に提出しなければならない。それに加えて、知り合いに配り歩く用のソフトカバーの分も製本を依頼する必要もある(が、これは特に期限が設けられているわけではないので盆休み中にゆっくりと手配すればよい)。しかしソフトカバーはいったい何部ぐらい作ればいいんだろうか。謝辞に列記した人名だけでも30名を超えており、当然それ以外にも送らなければならないだろうし。

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コメント

お疲れ様でした.製本された「黒くて硬いの」を手にされたご感想はいかがですか?
今頃は久しぶりにのんびりとした週末を過ごされていらっしゃるんでしょうね.まずはとりあえず一息ついてください.

中身を何回もチェックしていた所為か、手間がかかった割には「なんだこんなもんか」という感じですね。まぁ、中身が中身なので、「馬子にも衣装」という言葉が一番しっくりきます。

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武蔵野在住の不惑研究者の備忘録。 息子と娘に嫌われないことを目標に日々過しています。

ちなみに登場人物はほとんど匿名ですが、 「御主人様(仮名)」とは私の妻で「愚息(仮名)」は息子のことです。

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