高校時代の友人Dが来日しているということなので、六本木まで呼び出されたのだ。卒業以来会っていないから実に18年ぶりだ。高校時代はピアノが上手ですらっとした美少年だった彼も腹の出っぱった立派なオッサンになっていた。って自分も人のこと全然言えないんですが。
某国の観光関係の仕事をしている彼は、普段ニューオータニに宿泊しているようなのだが、今回は取れなかったのでHayattに滞在していたらしい。一方、私は六本木などめったに来ないのでまるでおのぼりさん。先月の出張の間にも、いつの間にか「ミッドタウン」などという施設もできていたようだし。ちなみに某国とはWhere the bloody hell are you?というコピーで物議をかもしだしたあの国で、彼はまさしくこのコピーに関する仕事をしているらしい。英国や米国では発禁を食らったこの有名な広告、"Where the bloody hell are you?"は「どこほっつき歩いてんだよ」程度の慣用句であることを理解していればそんなに目くじらをたてることではない筈なのだが…。というか注目度という点では仕掛けた側の作戦勝ちだろう。
昼食を一緒に取って旧交を温めたが、午後6時の便で発つということなので、リムジンバスに乗り込むのを見届けて帰宅することにした。なんだかこのためだけに都心まで出てきてそのまま即帰るのも癪だし、天気も良いので渋谷までのんびり歩くことにしたのだ。途中で青山の交差点にあるPierre Herméの店でマカロンを購入。
しかし、正直「こんな小さなものに300円もかけるのは勿体ない!」と思ってしまう私は駄目オヤジ道まっしぐらなのだ。