液体カリ肥料を自作してみる。
といっても、私は錬金術師でもなんでもないので無からカリを自分で作りだしたりするわけではない。ただ単にホームセンターで販売している園芸向けの硫酸カリ肥料を水に溶かすだけの話。(完全に受け売りであるが)魚の居る水槽では、水草が必要とする三大肥料養分のうち、窒素と燐は魚に給餌する形で水槽内に入ることになるが、カリ成分は補給されず欠乏することが多いらしい。ということで水草を増やすためにはカリ成分だけを効率的に添加するのが良いとされているようだ。
作り方は至って簡単。こちらのページにある分量に基づいて7gの硫酸カリを500mlの精製水に溶かした。私が購入した硫酸カリは50%のカリ成分が保証されているようだが、カリ以外はもろもろの不純物を含んでいるらしく、水に溶かすと白く濁っってしまい見た目が良くない。カリ成分がすべて水に溶けていると仮定すれば、この白濁成分を除去しても影響はないと判断し、コーヒーフィルタを用いて漉し取った。
容器はこれまた100円ショップで販売しているシャンプー用の容器を流用。事前に、ひとプッシュでどれぐらいの分量になるのかを確認しておくために、水を入れてがしがしプッシュして測定した。80プッシュでちょうど100mlになったので、ひとプッシュ1.25ml程度か。
我ながら「自作」というにはおこがましいにも程があると思うが、少量の炭酸カリを水に溶かして小奇麗な容器に詰めただけのものが2000円もの値札をつけて売りつけるような行為がこの業界では横行しているようなので、貧乏アクアリストとしてはなるべくコスト削減のためにはちょっとの努力も惜しむことはできない。結局、硫酸カリ500gが300円弱、精製水が80円、容器が105円。硫酸カリは一回7gなので、あと70回ぐらいは水のコストだけで作ることができる計算になる。