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パリ経由で帰国してみる。

スイス滞在最終日。寝坊をしたので、朝食をスターバックスでとり、お土産を買いにH&MMANORをぶらぶらとしたのだ。今回、H&Mの商品タグの説明に日本語が追加されていたのに初めて気づいた。おそらく9月に開始する日本展開の準備は万端ということなのだろう。

今回はいつもと異なりパリ(CDG)経由で帰る旅程で、パリまでの足はエールフランス。実はジュネーブ国際空港はスイスとフランスの国境に位置するため、建物内にある国境を越えてエールフランスのカウンターでチェックインすると、パリまでは国内線扱いで飛ぶことになる。ぐいぐいと高度を上げている途中、(シートベルトサインが消えるのを見計らって)モンブランを撮影。ジュネーブからはなかなか見られないから貴重である。

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ところがパリ空港から日本に向けた飛行機の離陸前に問題が発生した。

ドアクローズ直前に一人のアジア人の学生風の男(聞いた範囲ではフランス語・英語しか喋っていなかったので国籍不明)が搭乗してきたのだが、自分の席が通路側ではないといって騒いでいたようだ。一時は収まったかの様に見えたが、長いタキシングの後に(CDGはゲートから滑走路まで延々走る)していざ滑走路に入る直前になって、機長から「急病人がでましたのでゲートに引き返します」とのアナウンスがあった。客室乗務員が通路を往復もしているので後方を見ると、正に件の男が「急病人」。飛行機がゲートに着くと車椅子に乗って降機していった。「この人の荷物も降ろさなければならないだろうから時間かかるだろうな」と考えていたら「滑走路までの往復で成田までの燃料が足りなくなりましたので給油します。約20分かかります。」と機長から再度アナウンスが入った。結局2時間ほど遅れての出発となった。ちなみにこのような事態を業界用語では「ゲートターンバック」(GTB)と呼ぶらしい。

彼が本当に急病人だったのであれば同情するが、我侭を解決できなくて結果的に乗務員・機長(ひいては航空会社)がそのように扱うことにしたのだとすれば、本当にいい迷惑である(あくまでも真相は判らないのが)。観光客が多く乗るパリ線はいつも満席だが、ことさら夏休み最後の週末であるため予想通り満席である。こうなったら座席を変更することなど無理に決まっている。ちなみに私自身も真ん中の席が嫌なので、長いフライトの場合はいつも航空券を予約する時点で通路側の席をリクエストすることにしている(ドアサイドやバルクヘッドまでの希望は出さないが)。逆に短いフライトの場合は窓側だ。あまり飛行機も高度を上げないし、外の景色を楽しむにはもってこいだからだ。

ちなみに、機内サービスのパーソナルAVも調子が悪くて何も映画を見ることができなかった。踏んだりけったりである。いや、3週間後にまたスイスに出張なので、楽しみが次回の機会に伸びたのだと、前向きに考えることにするのだ。

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武蔵野在住の不惑研究者の備忘録。 息子と娘に嫌われないことを目標に日々過しています。

ちなみに登場人物はほとんど匿名ですが、 「御主人様(仮名)」とは私の妻で「愚息(仮名)」は息子のことです。

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