世界時計を愛用してみる.
一昨年から数多くの海外出張を経験する羽目になって(といっても本当に多く行く人達に比べればたいしたことないだろうが),その重要さを痛感するのが,時計なのだ.
目覚まし時計としてはセイコーの電波時計SQ648Sを愛用している.
まず,表示も大きくバックライトもあるため暗いところでも時刻を間違えない(時差で寝ぼけ易くなっている時に暗くても時刻が見やすいのは極めて重要).そして何より助かるのがどこでも世界中の電波を拾ってくれること.日本・米国(ラスベガス)・欧州(ジュネーブ・ローザンヌ)では,スーツケースから取り出して電池を入れてから直ぐに電波を拾って時刻あわせをしてくれた.もちろん夏時間(DST=Daylight Saving Time)にも対応している(夏時間の概念がない我々日本人には混乱の元になりやすい).
一方,腕時計として愛用しているのは,父親から数年前に譲ってもらったセイコーのSpirit World Time (6M15).現在発売されている腕時計はソーラー充電だったり世界中の電波に対応しているものも多いので,単純なクォーツの時計は古臭いのかもしれないが,私はそれでも必要にして充分.というのも私にとっては到着してから時刻が判るよりは,移動中に移動先の時刻に合わせておいて頭で時差を理解しておきたいからだ.竜頭を回して違う時間帯に合わせた直後に短針のみが逆方向に回っていくのを見るのはなかなか新鮮な風景である.当然夏時間も表示することが可能だし,都市の時刻にあわせて日付も変えてくれる(意外に重要).そしてありがたいのが,うるう年を含めた修正不要のカレンダー機能を搭載していることだ.つまり,日付を調整する必要が一切ない(2099年までらしいが,そこまで長生きすることもないだろう).
もっともイマドキの携帯電話も時間を電波から自動時刻補正を行うから,そんな時計に拘るのは古臭いオジサンだけかもしれないのだ.