ボロブドゥールを訪れてみる。
特に世界遺産フリークというわけではないのだが、「世界遺産」などと言われると見に行きたくなってしまうのだ。インドネシアのジャワ島に来る機会もそうそうないだろうし。
ということで、朝7時発の汽車に乗って、バンドゥン(Bandung)からジョグジャカルタ(Yogyakarta)まで一人旅で移動した。この二つの都市は400km程度の距離らしいのだが、新幹線のような夢の超特急が走っているわけでもなく、余裕で7時間半かかる道のりだ。今回は安全性の高いEksekutiv(良く読むとまんま英語の"Executive"ですな)クラスで移動。といっても日本円にして2,000円弱。ちなみに周りは欧州人だらけでした(まさかこんなところでフランス人に囲まれるとは思わなかった)。まさしく「世界の車窓から」のようにインドネシアの山岳風景、田園風景を満喫できた。食堂車で強面の現地人たちに囲まれて食べたミーゴレンとコピ(コーヒー)は実にうまかった(計17,000ルピア=約170円)。計算を間違えられたが、ウェイトレスのお姉さんに言うとすぐに返金してもらえた。
結局電車はちょっと遅れ14:30ごろに到着。今回のジョグジャカルタ滞在は全然時間がないため、時間を金で買うような移動をすることにした。つまり一人でcar rental(当然運転手付)。宿に荷物を置いて、そのまま駅からホテルまで送ってくれた車に乗ってボロブドゥール(Borobudur)に一直線。
閉園直前だったためか意外に人出は少なく、満喫することができた。夕焼けを浴びた遺跡は実に神秘的である。ちなみにガイドブックには早朝に訪れることを盛んに薦めていたが、閉園直前も意外に狙いどきなのかもしれない。
足早にムンドゥッ(Candi Mendut)寺院を見た後は、夕食はホテルの近くのレストラン(Pecel Solo)で一人飯。メニューはインドネシア語で店員もほとんど英語を話せなかったため、オーダーするのに難儀したが、実物を見せて取り分けてくれたので(大皿料理屋方式の店だった)、好きなものを食べられた。後で調べた感じだと、Nasi Gurih(ココナツライス)に付け合せ(おかず)がTerik Daging(牛肉の甘辛煮)、Serundeng Kelapa(ココナツの果肉の甘辛煮)、Terong Balanda(ナスの漬物?)ということらしい。味は良い。なかなかインドネシア料理も奥が深く、はまりそうである。ここでもBintang(ビール)を飲んだ。52,330ルピア(=約500円)であった。インドネシアは基本的にイスラム教の国であるため、メニューにはビールが載っていないことが多いようだが、頼むときちんと出てくるのが面白い。