我が家のPCは、導入後早6年目に突入したASUS社のP4P800ベースのPentium 4 3.0GHz環境である。グラフィックカードは2年ほど前に故障したGeForce Quadroの替わりに購入したnVidia GeForce7600GTのAGPだ。PCI-Express全盛の今や、完全に時代遅れではあるが意外に侮れないパフォーマンスを見せる。マザーボードの周りのコンデンサーもてっぺんがちょっと盛り上がっている気もするが、このマシンまだまだ現役でいけると信じて使い続けている。ところが、Seagateのハードディスクが不調(転送速度があがらない)なのだ。このハードディスクは致命的なバグを含んだまま出荷され、Seagate社の評判を地に落とした機種なのだが、ファームウェアを書き換えたにも拘らずどうも最近調子が悪いので、代替としてキープしておいたHGSTのハードディスクに新規にOSをインストールしてみることに、そしてどうせなら新しいOSにしておいたほうがよかろうということでWindows7を選択してみた。
といっても発売はまだ先である。実はRCリリースと同時にインストーラのISOイメージをダウンロードしておいたのだ。さすがに規模が大きくなったのかDVDに焼く羽目になった。で、インストールをしたのだがどうしてもうまくいかずに途中でファイルが読めないとなって止まる。ちょっと調べると同じエラーを出している人が多数いて、DVDの記録が不良だと起きるようだ。気を改めて再度焼いてインストール。
サウンドカード(CreativeのSoundBlaster Live!)とフラットベッドスキャナ(CanonのFB636U)がドライバがサポート外で使用できないこと以外は問題なく動作するかに見えた。本当は古いデバイスもサポートし続けて欲しいものだが、メーカーとしてはドライバのサポート打ち切りでもしない限り、私のようにしぶとく使い続けるユーザーの買い替え需要は掘り起こせないのだろう。エクスペリエンス値もCPUが足を引っ張って4.1だったが、無事エアロも使用できた。なかなか具合は良い。
ところが致命的な問題を発見。我が家ではPCは必ず休止状態で電源を切るのだが、powercfg -hibernate onを使ってもどうもうまくいかない。そもそもサスペンドもうまくいかず、すぐに復帰してきてしまう(その上キーボードもロックされてしまう)。色々と調べたところWindows Vista以降、ACPI 2.0b対応のマザーボードでないとそれらの機能が使用できないことが発覚。嗚呼このマザーボードもついに引導を渡されたかと覚悟を決めたが、BIOSをよく見るとACPI 2.0 Supportという項目があり、[yes]に変更して立ち上げたところ、無事すべてうまくいくようになった。
ここまで安定して長く使っているPC(というかマザーボード)は正直初めてである。ここまで来ると壊れる最後まで見届けてやりたくなってきたのだ。