今年は昨年に比べて出張の数が倍以上になってしまったため、鞄を新調することにしたのだ。
昨年ぐらいまでは60L程度のスーツケースで移動していたが、最近は出張時の荷物の量を減らし、いざとなれば荷物を預けずに手荷物で移動できる量に納めるように努めている。1週間の出張であれば、冬でも靴下と下着3・4日分、シャツを3・4枚、パンツ2本、ジャケットとセーター1着ずつ、部屋着1組をスーツケースに詰め込んで移動。もちろんシャツは2日ずつ着まわし、滞在中は1日おきにホテルの洗面所で靴下と下着を洗濯する。幸いなことにエンジニアという職業柄か比較的カジュアルな服装が許される会合にしか出席しないのと、いったんチェックインしてしまうと同じところにずっと泊り続けるため、この程度の衣服の量で済むのだ(同じ場所であれば洗濯ができる)。もっと少ない荷物で移動している知り合いの達人は実在するが…。
ということで、10年来使用しているナイロン製のソフトスーツケース(機内持ち込み可のサイズ)もジッパーが壊れたりでだいぶガタが来たのでここはひとつ踏ん張ってRIMOWAを購入することにした。といっても国内で買おうとすると目玉が飛び出るほど理不尽な値付けがされているので、フランクフルトで乗り継ぎ時間を長めにとり(会合が早く終わったため予定より一本前の飛行機でジュネーブからフランクフルトに移動)、地元ドイツで買うことにした。Topasはちょっと分不相応な気がしていて、ポリカーボネート製で軽く、かつハードケースの良さを保持しているSambaを考えていたのだが、結局ターミナルAにあるワールドショップでルフトハンザ仕様Elegance CollectionのCabin Trolley(黒)を購入することにした(結局分不相応なものを購入している)。が定価399ユーロのところ税金控除で357ユーロ。小型のスーツケースとしては決して安い買い物ではないが、国内で買うよりは遥かにマシだ。
Cabin Trolleyだと35Lで前に使っていたものより少々容量が小さくなってしまうが、何よりもRimowa純正のものとは異なりこのサイズでもTSA対応ロックであることが気に入った。「機内持ち込み可能サイズなのだからTSAロックは不要」という考え方もできるが(たぶん純正はその割り切った判断をしたのだろう)、逆に「いつでも預けることができる」という考え方もできる。ビジネスクラスならいざしらず、もともと場所の少ないエコノミーにしか搭乗しない立場としては預けることができるというのは実はありがたいのである。エコノミーにしか搭乗しない人間がRimowaを買うなというご意見には従わざるを得ませんが。