イタリアに脱出してみる。
「もうこんな雪だらけの国は嫌だ」という訳ではないのだが、ストックホルムを脱出することにしたのだ。
それに、折角はるばるやって来たヨーロッパだ。 1年も滞在しておきながら見たのはストックホルム近辺、駆け足で観光したオーストリア、そしてヨーロッパのさい果て というのでは悲しすぎる。
といっても、仕事は相変らず遅々として進んでないので、指導教官の手前もあり、脱出する前には必死で研究には取り組んでいたのだ。という訳でほぼ完全徹夜状態で8:30の飛行機に乗るべく空港に向かった。
ちなみに、空港には愛すべき ジャクリーヌ号で行くことも考えたのだが、予報ではこの豪雪は降り続けるとのこと、 1週間後にストックホルムに帰着した時に誰も居ない駐車場で車を掘り出すのも考えモノだ。ということで、タクシーを呼ぶことにしたのだ。ケチな自分としては「結構思いきったことをしたもんだ」とみみっちくも自己満足しながらアーランダに着いた。
ところがだ。
一向に弱まる気配のない雪のおかげで、アーランダ空港の滑走路は真っ白、そして全ての飛行機の翼には雪がどんどん積っていったのだ。ちなみに同じゲートに止っていたKLMのフライトは、所定の時間内に飛行準備が整わず、次のフライトの飛行機にゲートを明け渡すべくとぼとぼと引かれていった。結局のところ2時間も待たされたあと、ようやく離陸。
折角のミラノだが、やはり完徹状態では観光は無理だ。今日のところは勘弁してやるのだ。
などと言いながら見物したので、その様子を御覧になりたい方はこちらへどうぞ。