2001年6月の「北欧でもがまんしましょう。」


01.06.05,Tue卒業シーズンの街をみる。
01.06.10,Sunピザをテイクアウトしてみる。
01.06.13,Wed気球をみる。
01.06.22,Fri夏至を楽しんでみる。
01.06.29,Fri北欧でもラーメンを食ってみる。
01.06.30,Sat御主人様にも自転車を購入してみる。

01.06.05,Tue 「卒業シーズンの街をみる。」

どこの国にもおかしな風習というモノがある。特に学校関係。

例えば、アメリカならばいわゆる「プロム」(Prom)。 高校生の卒業式の晩に、異性と2人連れで正装をして 学校が主催するパーティーに行くという風習。 この時、当然、できれば意中の異性と行きたいというのがあるからして、 いろいろな駆け引きや葛藤があったりして傍目から見ている分には面白い。

ここスウェーデンも例外ではない。こちらでは、卒業する学生の親は、 その日だけは子供が要求する車を与えなければいけないらしい。 ポルシェでもトラクターでも、何でもござれである。

Kungsgatan

と言うわけで「トラック」という選択肢を選んだ学生の図である。 この写真を撮影したのはKungsgatanというストックホルムの目抜き通りであるが、 大音量で音楽を流し荷台で踊り狂っている。 ごらんの通り、そのおかげでちょっとした渋滞が発生。 本人たちはパレードを意識しているのかもしれないが、 実際には砂利運搬用のトラックというのが少々田舎臭くもあり微笑ましい。

どこの国も学生というのは愚かな生物である。


01.06.10,Sun 「ピザをテイクアウトしてみる。」

前から気になっていた近所のピザ屋に入ってみる。

ギリシャ人らしき店主が、 にこりともせずに「テイクアウトも大丈夫だ」と言った。

アパートまで約200m。

箱から発せられる匂いは、空腹の身には拷問のようである。

帰宅するなり、待ちきれずに食べ始めた。

わずか40kr(約500円)のディナー。

また来週も買いに行こう。


01.06.13,Wed 「気球をみる。」

A balloon
22時、Barnhusbron(橋)より撮影

01.06.22,Fri 「夏至を楽しんでみる。」

夏至である。

誰がなんと言おうと夏至なのである。英語で言うならばMidsummer。 スウェーデン語ならMidsömmerである。って殆ど違わない。 日本ならば「ああ1年で一番日が長い日ね」 の一言で済ませてしまうぐらいの全く重要度の低い日であるが、 スウェーデンは一味違う。

なんと夏至は休日なのである。 「夏至祭」などと理由をつけて休んでしまうのである。 よく考えてみると、5月に入国してから私は休日は4日ぐらい経験している。 なんだかんだ理由をつけて休むのが好きな国民のようである。 何とも私にぴったり。

って、そんなことはさておき、 スカンセン という野外博物館に行くことにしたのだ。 ここではスウェーデン中の重要建築物を移築して保存しているという。 で、お祭りごとがあると民族衣装に身を包んだ人たちが出現して 伝統行事を繰り広げるというという。 本来ならばストックホルムの北に位置するダーラナ地方に 泊付きで遊びに行くつもりだったのだが、いかんせん仕事が忙しいので、 休日といえどもそんなにゆっくりとすることは叶わなかった。

こちらの夏至祭では、「メイポール」なる柱が祭りの中心となる。 このメイポールというのは、巨大な十字架の形をした柱に、 白樺や野花で飾り付けをし、男衆が何人かでえいやっと建てるシロモノである。 簡単に言うと、その柱の周りで踊りを踊るというのが夏至祭の趣旨である。

1年に1回しか見れないものであるからして、結構貴重な体験である。 ここぞとばかりにデジカメで写真を撮りまくったのだ。 このページで披露すれば、なかなか更新されないページを辛抱強く 待って下さっている読者の皆様が喜ぶに違いないと。

早速、家に辿りついて撮ったばかりの画像をパソコンに移そうと、 スマートメディアを差し込むと。

このディスクはフォーマットされていません。フォーマットしますか?

がーん。

という訳で今日は画像が無いのだ。すみません。


01.06.29,Fri 「北欧でもラーメンを食ってみる。」

こんなに天気が良いのに屋内でじっとしている訳にはいかないのだ。

ということで、大学の研究室の連中と湖の畔にあるクレイテニスコートを 訪れたのだ。折角の機会であるので、御主人様(仮名)も呼んだ。 6時まで1時間だけであったが、さすが白夜の国であって、 ずっと午後3時ぐらいの日差しである。 日照時間が長いというのはこういうメリットもある。

その後、市内の日本料理屋を訪れることにしたのだ。 御主人様(仮名)が英会話仲間とレッスンの帰りに寄ったようなのだが、 なかなかラーメンがうまいとのこと。

そう。私もそろそろラーメンが恋しくなる頃合いなのである。 4月の頭に腹が破裂するほど食ったというのに、もうこのアリサマである。 しかし、よく考えてみると、ひと月に3回以上ラーメンを食べていた人間が、 渡欧してから2ヶ月、まるでラーメンなしの生活を送ってきたのである。 逆によくやったと言わざるを得まい。とりあえず自分を褒めておこう。 こういう愚かな自分が

えーと、とにかく「喜多方ラーメン」と書いてあるのを頼んだのだ。 メニューの一番最後に日本語だけで書いてある、 現地人からしてみれば少々マニアックなメニューである。 ストックホルムで喜多方とはちょっと違うんではないかという印象を受けるが、 心意気は認めよう。で、果たして味は。

非常にあっさりしているが化学調味料なしのコクのあるスープ、 しこしこ麺に味のあるチャーシュー。 東京の平均的なラーメンを遙かにしのぐ味である。

と言うわけで大満足。 どうしても禁断症状で辛くなったら、またここに来るのだ。

丸山(Upplandsgatan, Stockholm)、ラーメン


01.06.30,Sat 「御主人様にも自転車を購入してみる。」

北欧は意外と自転車王国なのだ。

もっとも、自転車王国と言ったら、 「公衆自転車」という制度まであるデンマークあたりが筆頭に上るのだろうが、 ストックホルムでもかなり自転車を多く見掛ける。 日本だと自転車というモノは、車でも歩行者でもなく、 なんとなく中途半端な位置付けだった気がするが、 こちらでは車道と歩道の間に自転車専用道路まで用意されている。 もちろん、そこを人が歩くことはまかりならぬのである。 もっとも逆に自転車で歩道を走ったりすると怒られたりする(実話)。

ということで、先月自転車を購入して大学(職場)まで通っていたのだ。 もちろん、日本に持って帰るつもりでそこそこの値段する新品を購入した。 しかし、すいすいと街中を走る私を見ていれば、 御主人様(仮名)も欲しいと言い出すのは時間の問題である。

だが、ストックホルムにはどうせ1年しか居ないのである。 しかも冬は寒いので自転車に乗るどころの話ではない。 道路も凍り、危険なこと極まりないのである。研究室の教授など、 「冬に自転車に乗るためには、専用のスパイクタイヤが必要」 と公言しているほどである。自転車店に行って、実際にこの目で見るまでは、 そんなモノが実在するとは思ってなかったのだが。

だが、要らなくなれば転売すればよいのである。 1年だけならそれほど劣化もしないだろうし、 自転車が欲しいという人は山ほどいるだろうからある程度の値段にはなる筈。 と言うわけで、安売自転車の新聞広告を発見し、 いよいよ御主人様(仮名)用にも購入することにしたのだ。 で、いざ店に行くと。

長蛇の列である。スウェーデン人は結構行列するのが好きな人種なのであるが、 これは異常である。結局カウンターにたどり着いたのは入店してから30分後。 チラシの赤いマウンテンバイク(1300kr=約16,000円)を指さして 「これくれ!」と言うと、「これで最後だ」と言われた。ラッキー。

ところが、店員が奥から出してきたのはでかい箱。

「この長蛇の列だと、今組み立てるのは無理だから持って帰ってくれ」と。 そんなこと言われても車を持っていないので、 そんなでかい箱を渡されても困るのである。 っていうか、車を持っていないからこそ自転車を購入するのである。 仕方がないので、自分で組み立てるから工具を借りることにしたのだ。

結構往来の激しい道路に面した店の前で自転車を組み立てる東洋人夫婦。

「恥ずかしい」というのを通り越した状態だったのだ。


|最近の「がまんしましょう」| 「がまんしましょう」一覧|

Valid HTML 4.0! Copyright (C) 2001 Yusuke Hiwasaki
Last modified: Wed Oct 31 20:16:50 CET 2001