Last modified: Sat May 22 19:37:15 JST 2004
別にPC自慢するワケではありませんが、 ベンダーへのリンク集も兼ねてメモ代わりの用途に書きました。 基本的に、自分自身のためのモノなので、人が読んでも意味がないでしょう。
製作ポリシーは`Poor Man's PC'。
90年の最上位クラスのパソコンだったi386ベース、 メモリ12MBの日電のPC-98シリーズのマシンは、 さすがに外とつなぐためのTerminal、 もしくは遅いFreeBSDマシンとしてしか活用できなくなってしまう。 しかし、お金が無いので、 新しいPCのためにいっぺんにたくさんのお金をつぎこむことはできない。 そこで、ちょっとしたお金ができた時に少しずつグレードアップして行ける、 「自作PC」に着目した。
PC/AT互換機を組み立てるのは学生時代から、 PC-UNIXのためにずっと興味を抱いていたのだが、 ようやく月に1万〜2万円程度の余裕ができるようになった社会人3年目にして ようやく実現した。
まず、中古パーツから基本となるマシンを作ることにして、 徐々にパーツを付け加えたり交換して行こうと考えた訳だ。 友人Iに「使わなくなったIBM PC/AT互換機の部品無い?」と訊いたところ、 「今では流行遅れになったCPU+MB+Memoryを、 秋葉原で新品で買ったとした値段の6割で売ってあげよう」ということで商談成立、 基本マシンの構成する物をゲット。
必要不可欠なのは、「箱」(ケース)だ。 『DOS/Vパラダイス』 に10台限定、格安の値段だが非保証で置いてあったATケースを購入。 店員さんに「本当に非保証ですがよろしいですね」と念を押されながら買った。 とりあえず家に帰って何をしたかというと、通電である。 煙もあがらず、嫌なニオイもせずに電源のファンがまわり始めたのでヒト安心。 あとで良く見ると出荷元ではきちんとテストしていたようなので、 それほど危険なバクチだった訳ではなかったらしい。
とりあえずそのマシンを手にいれると同時に、 まずは3.5inchフロッピードライブ(これが無ければハジマラナイ)を 怪しげな店で購入。さらにDEC 24010チップを使った(つまりFreeBSDでも動作する)、 イーサネットカードを 『ぷらっとホーム』 で購入。
後のパーツ(ディスプレイやハードディスク)は前から家に転がっていたものを 使用した。
以上を期にPC貧乏道まっしぐらな改造がはじまる。
まずは、ハードディスクの増設だ。 Quantumの3.2GBのSCSIディスクを 『俺コンハウス』で買う。 これで、念願のFreeBSDとWindowsのdualブートが可能になった訳である。
同時にMOドライブも同じ店で購入。 とにかくデカいディスクを買う訳だから、 急に「バックアップしてない恐怖症」になってしまい、 バックアップの目的で購入した。本当は640MBのモノが欲しかったのだが、 230MBドライブの倍以上の値段したので断念。230MBドライブで我慢する事にした。
つぎに、何を血迷ったのか、CanopusのPure3D。 これは、いわゆるVoodoo(初代)を搭載した3Dアクセレレータカードだが、 これはただ単にTombRaiderII(ゲーム)を綺麗な画面でやりたかった、 というのが目的だった。 低解像度でやる分にはViRGEでも問題は無かったのだが、これではPS版と一緒である。 高解像度で色数が多くなると、色が落ちたりいろいろ不具合があったので、 思い切ってCanopusの通信販売を利用して購入した。 それ以降3Dポリゴングリグリなゲームをほとんどやっていないので、 無駄な事をしたもんだ。
2ヵ月程は落ち着いていた物欲が、急にむくむくと湧きあがり、 いきなりCD-Rドライブを購入してしまう。CD-R Maniacsで入念な下調べをし、 ベストチョイスモデルが安い店を調べまくった結果、 意外に武蔵小金井駅のすぐ近くにある 『ブレイン・バスター』 という店が、一番安い事が発覚。 何しろそこはベストチョイスモデルの製造元TEACが出資している店だそうで、 安いのは当り前である。これで思う存分CDが焼けるようになった。
この辺から、物欲は暴走し始める。スワップが嫌になり、 暴落し始めたSDRAMを急に購入する事を決定。 64MBのPC100対応(CAS Latency不明)のSDRAMを 『TwoTop』 で購入するが、 実はGA-586VXにはスロットはあるものの、SDRAMがきちんと固定されない。 もともとこのマザーボードは、デュアル電圧に対応していないので、 MMX系のCPUが乗らない不満もあった。ブチ切れた俺様は、 翌日秋葉原まで行ってマザーボード(GA-586SG)を 『DOS/Vパラダイス』 で購入してしまう。 このマザーボードは値段の割に意外に優れモノで、 PCIが4本、ISAが2本の上に、AGPがついており、SIMMとDIMMの混在が可能だ。 ただ、このマザーボードの欠点は、FSBが100MHzで駆動しないこと。 隠し設定で100MHzは存在するが、L2キャッシュが追っつかないらしく、 最大83MHzでしか動作しない。ちなみに、最近のリヴィジョンでは対応したようである。
次に画面が狭いし、PCIスロットに空きが無いのが気に食わんということで、 fj.fleamarket.compで売りに出ていたMilleniumII AGP版(4MB)を衝動買い。 併せて4MBの拡張メモリもかなりの低価格で購入し、 CPU以外は(当時のスペックで)がちがちの高速マシンに仕上って来た。
最後の仕上げとしてずっと狙っていたK6-2 300MHzを 『クレバリー』 で購入。オーバークロックで動かす事を目的としていたので、いろいろ試してみた。 結局ベースクロック75MHzよりも83MHzの方が安定しており、現在その4倍、 つまり333MHzで動作している。 133MHzの無印Pentiumからのアップグレードなので、超快適。
更に、ずっと使っていたサウンドブラスターAWE16 (ゴミ扱いだったのを救出して再利用)、に不満が募り始める。 Benchmarkの値がどうも良くないし、ゲームでも途切れがちである。 「PCIのサウンドカードにすればCPU負荷が低くなってよろしい」と聞きつけ、 人(U嬢)の買物(ノートパソコン)につきあって、 アキバをふらふらしていたとき、 『俺コンハウス』 で5,000円で見つけたSNR85dBというPCIサウンドカードAW300を何も考えずに購入。 メーカーのAOpenはマザーボードでは定評があるが、 サウンドカードもそこそこの出来のようである。が、A3Dは嘘っこだそうである。
お次は、周辺機器のプリンタ。 今まで、年賀状の宛名書きだけで腱鞘炎になりかけたので、ようやくプリンタを購入。 他にはE社のSPEEDを起用したプリンタと、H社のものと迷ったのだが、 まぁまぁ、こなれた値段と黒の耐水性につられてキヤノン製のモノを選択。 別にひなのちゃんに参った訳ではないはず(ということにしておこう)。
そして、Win98に替えてからまだスワップするようなので、 メモリを128MB(PC100対応CL=2)を『M&M』で購入。 いままで64MBだったので、ドンと増えて196MB。果たして、こんなにいるのか?
しばらくは、安定して動作していたのだが、 グラフィックカードの抜き差しをガンガンしているうちに、 AGPスロットが調子悪くなる。接触が悪くなって突然切れたりする兆候はあった。 そうしたら、全然Milleniumカードを認識できなくなってしまった。 仕方がないので、会社帰りに 『ブレイン・バスター』 に寄って、Riva128TNTカード購入を目論むが、モノがない。 背に腹は替えられないので、Millenium G200を購入した。 実際に使うと、画面は綺麗(Millenium IIより綺麗に見える)だし、 2Dはもちろん速いし、3DはVoodoo(無印)よりちょっと速いぐらい。 満足度は意外と高い。
サウンドカードは安いモノをいろいろ渡り歩いた。 だが、演奏会のDATデータをCDに焼くという野望が生じたのだ。 で、SPDI/Fのついたサウンドカードを物色していたところ、 丁度SoundBlaster Live!のラインアップが改訂された。 そこで、その中でもデジタル入出力が可能なDigital Entertainmentを 自己調査で最安値だったパソコンCityで購入。 値段はそこそこするが、目的達成のためには逆に安くあがった。 シールドもSoundBlaster Goldと同様にしてあり、ノイズも少ない。 これも満足度が非常に高い。
「もーしばらくは何にも買わなくていいかにゃー」と思いきや、 前出の友人Iが物欲が暴走をさせ始めた。 私は傍観していたのだが「Voodoo2が邪魔だから引き取ってくれ」と声がかかった。 ということで、Pure3Dを外し、Monster3DIIを導入。 いろいろベンチマークを試したが、そんなに速くなっていない。がっかり。
今となっては「Poor man's PC」からはかけ離れたPC生活を送っているらしい。
品目 | メーカ | 製品名 | 備考 | コスト |
---|---|---|---|---|
CPU | Intel | Pentium 133MHz | *1 *3 | |
AMD | K6-2 300MHz | 334 = 83 x 4 | 22,780円 | |
Intel | Celeron 400MHz (SL37X L9290309) | 450 = 75 x 6 | 8,800円 | |
CPU Cooling Fan | Sanyo Denki | SAN ACE MC | 3,480円 | |
Motherboard | GigaByte | GA-586VX | (jumper) | *1 *3 |
GigaByte | GA-586SG | Chipset: SiS 5591, BIOS | 12,400円 | |
ASUS | P3B-F | Chipset: Intel 440BX, BIOS | 16,800円 | |
Memory | Nobrand | FPRAM 16MBx2 60ns (w. parity) | *1 *3 | |
Unknown | SIMM 8MB (4MBx2) | *2 *3 | ||
Unknown | SDRAM 68MB (PC100) | 12,300円 | ||
Unknown | SDRAM 128MB (PC100 CL=2) | 19,800円 | ||
Video card | Leadtek | WinFastBirdie | S3 ViRGE 4MB | *1 *3 |
Matrox | Millenium II AGP bulk 4MB + 4MB | Drivers from US or Japan | 21,000円 | |
Matrox | Millenium G200 AGP bulk 8MB | Drivers from US Bios recovery from here | 16,800円 | |
SCSI card | Tekram | DC-390 | (New BIOS Manual) | *1 *3 |
Tekram | DC-390U | (New BIOS Manual) BIOS & Drivers in US 日本語FAQ | *2 | |
Sound card | AOpen | AW300 | Drivers | 5,000円 |
Creative Media | Ensoniq Audio PCI | 3,200円 | ||
Creative Media | SoundBlaster Live! Digital Entertainment | 17,450円 | ||
Ethernet Card | D-Link | DE-530T+ | Drivers in Japan or US | 5,800円 |
3D Graphic accelerator | Canopus | PURE3D | Drivers in Japan or US | 27,800円 |
Diamond Multimedia | Monster3DII | Drivers in Japan or US | 5,000円 | |
FDD | No brand | 2mode 3.5inch | 2,980円 | |
TEAC | 5.25inch | *1 | ||
HDD | Quantum | TrailBlazer SCSI-2/850MB | 3年前に購入 | 不明 |
Quantum |
FireBall-SE SCSI-2/3.2GB | 35,000円 | ||
IBM |
DPTA-372050 IDE U-ATA66 20.5GB | 21,800円 | ||
CD-ROM Drive | PIONEER | DR-124X (4.4times) | *1 *3 | |
CD-R Drive | TEAC | CD-R55SKB | 4times/write, 12times/read | 48,800円 |
MO Drive | Fujitsu | M2512A | Jumper Settings | |
Case + Power | AT, 250W | 6,300円 | ||
Display | Mitsubishi | RD17G | 4年前に購入 | 不明 |
Video cable | Unknown | COMPAL D-sub -> BNC | 3,980円 | |
Printer | Canon | BJ-F600 | Utility Download | 34,500円 |
合計 | 考えたくないので略 |
値段は消費税抜きで、1997年11月21日から 払ったものからはじまります (それ以前のものは減価償却できているでしょう)。