1999.01.04「桁の増加」

明けましておめでとうございます。

巷では、 今年の夏頃に「恐怖の大王」が空から降ってくるとのモッパラの噂ですが、 レクイエムなどの宗教音楽の歌詞にしっかり書いてあるとおり、 この「大王」はイエス・キリストのことですから、さほど心配はいらないようです。 ま、米国とイラクの関係を見ていると、 核爆弾なんていう邪推もしたくなってしまいますが…。

さて、この正月あった大きな変化は携帯電話とPHSの11桁化。 実際には1月1日の2時に切替わりましたが、 どうせなら平成11年11月11日の11時11分11秒とか もっと遊び心のある時に切替えれば良かったのにと思うのは私だけではないハズ。

この変更による一番の問題は、 携帯電話に入っているメモリの内容をどうするかでした。 自分の手で全ての番号を書き換えるのは面倒な上、間違いのモトになりそうです。 コンビニや各携帯電話会社の営業所でも書き換えられたようですが、 ダチョウじゃなくて長蛇の列になりそうです。 ラーメン屋以外の行列に並ぶのが大嫌いな私としてはそれをするのはイヤです。

そこで着眼したのは、PC用の携帯電話メモリ管理ソフトでした。 折角パソコンを利用しているのですから、 メモリのバックアップや住所録からのデータ貼りなどの管理ができて 便利だと思った訳です。 そして、何よりも、私はこういうモノ大好きなんです。

で、 Mobile Editor ver2.0 と言うシロモノを代替の通信販売で購入。 ソフトをインストールし、PCのシリアルポートにケーブルでケータイを接続して、 メモリ内容をダウンロード。ふむふむ、便利。 書き換えもアッと言う間に終了して、ケータイへのアップロードも楽々。

そのソフトの画面を見ていてハタと気がつきました。 私のカタカナの欄の他に空欄があるではないか。 どうやら最近の携帯電話は漢字でも名前が表示されるらしい。 それに最近の機種は11桁表示が可能になっているハズ。 私のケータイは2画面切替え、もしくは2行でしか表示ができません。 「携帯電話の機能なんてそんなに変わんないよ」と思っていた私は、 現在新型携帯電話の購入を悩んでいます。ハメられたぁ。

また、年賀状の準備をしていて改めて気づきましたが、 郵便番号も7桁になりました。 実はこの郵便番号の7桁化による恩恵があることに気づきました。 住所録ソフトの辞書が賢ければ、郵便番号を7桁打ち込むだけで、 町名まで自動的に出してくれるので、後は番地やマンション名を打ち込むだけです。 楽ちん楽ちん。 7桁化された時は「郵便局の都合で、なんで我々の手間が増えるんだ」と フンガイしていましたが、実は「我々の手間」は減っていたんですねぇ。

私も今年はようやくプリンタを導入し、 年賀状も宛名書きだけはサボらせて頂きました。 今まではPCで住所録管理をしていたくせに宛名は全て手書きだったので、 宛名を書くだけで腱鞘炎になりかけ、本文を書く前に力尽きてしまい、 年賀状を投函するのが遅れ、結果として三ヶ日中には届かない、 と言ったアリサマでした。しかし、今年こそはと思っていながら、 実際に作業に入ったのは暮れも押し迫った29日、結局三ヶ日には間に合いそうにも なかったのでした…。

今日の推薦CD:
Rebel : "Les elements, et al"
Musica Antiqua Koeln, Reinhardt Goebel
Deutsche Grammophon Archiv, 445 824-2, 1995

この曲の邦名は「四大元素」。 本当に核爆弾が落ちて来て世の中が「混沌」としたら、 こんな音楽で表現できるのではないかなと思います。 『この世の始まりには、水、風、火、木(間違ってたら修正下さい)の四大元素が 混沌とした状態にあったが、それが段々世界を構成して行った』と言った 抽象概念を音楽で表現した表題音楽です。

曲自体を初めて聴いたのはサークルの先輩の下宿で、 面白みがなくなるでしょうから詳しくは書きませんが、 とにかく腰が抜ける程びっくりしました。 「とにかくバロック時代にこんな前衛的な音楽があったのか」と驚きです。

この曲に関しては、曲のインパクトが大きすぎて、 演奏家はあまり関係ないかも知れませんが、 敢えてMAKを推薦して見ました。 他にちょっと古いですが、C.HogwoodとAcademy of Ancient Musicの演奏や、 フランス人によるMinskyの演奏がありますが、MAKの演奏は アンサンブルの統制力でピカイチです。ちょっと音楽の運びが強引な気もしますが。


|雑記帖 Index|

Copyright (C) 1999 Yusuke Hiwasaki