Last modified: Sat May 22 19:33:57 JST 2004
日本語によるGSMユーザのページというものは意外に少ないものです。 しかし、IMT2000などが全世界で普及しはじめれば、 アッという間に駆逐される可能性が非常に高い携帯の方式です。
ですが、私の日記/雑文である 「がまんしましょう。」にも、 GSMで検索して辿りつく人が思いのほか多いので、 こんなページも作ってみました。ちなみに、 私のケースはスウェーデン国内について書いていますので、 他の場所とは異なるかもしれません。
詳しいことは、 購入した時の日記を御覧頂きたい。 キャリアはCOMVIQという、 あまりエリアが広いというわけでもなく、 料金が滅茶苦茶安いという訳でもないが宣伝だけは良く見る会社を選択した。
ストックホルムには、日本で言う「携帯屋」にあたる、 携帯電話を専門に扱う店もあることはあるのだが、 PDAやゲーム機などのGadgetばかりを集めた店で購入した。 いわゆるプリペイド型のものである。
プリペイドの補給分はスウェーデン国内なら タバコ屋や駅売店で簡単に手に入るようなので、 正規の加入線と比べると電話代が高いこと以外に問題はない。 あまり使わなければ、 通話料に限って言えばかえってプリペイドの方が安くあがるかもしれない。
ただ、正規に加入すると携帯自体の料金が1クローナ(12円程度)になったりするので、 結局割高なんだけどね。
GSMの仕組みについては、 ケータイウォッチの記事が詳しいので、 そちらで基礎を学習しておくと良いだろう。 ユーザとして感じた、日本の携帯との大きな差をリストアップすると:
少々言葉足らずなので、補足しよう。
ローミングについては後述するので、省略する。
電池の持ちが悪いのと地下鉄でも通じるのは実は同じ理由で、 日本で使用されているPDCとは比べると、電波出力が非常に高いからである。 その威力たるや4倍程度。 日本でも携帯の使用による脳腫瘍などが話題になっていたりするが、 このまま使用していたら脳味噌が沸騰するんじゃないかと心配になるぐらいである。 もっとも、そんなに心配ならばハンズフリー装置を使えばいいんだろうけどね。 それに沸騰するほどたくさん詰っているわけでもないし。
当然、電池の持ちも悪いは不便なので、それ相当の電池を搭載する必要があろう。 つまりGSM機は全般的に重いのである。 シャツのポケットなんかに入れて置いたら、 重力でポケットが垂れ下ってカッコ悪いこと極まりない。 女性ならばハンドバッグに入れておくという解もあるが、 一般的にハンドバッグを持つという習慣を持たない男性のバアイどうするかというと。 専用ケースを使用してベルトに装着している人が意外と多いのだ。
GSMにもインターネットブラウザがない訳ではない。 実際、GSMにはWAPと呼ばれるレッキとしたテキストブラウザが装備されている。 ただ、携帯の構造の制限により1行しか表示されないのと、 あとパケットで課金されるのではなく時間単位で課金されるという短所がある。 つまり、つないでいる間どんどん課金されてしまうのだ。 これではまったく使う気がおきない。
SMSは、何より文字を打ちこむのが面倒なのであるが、 それは私がすでに親指世代より上の世代だからだと思うので、 あまりアテになるコメントではないだろう。 もちろん漢字などは打てない。漢字は打てないが、 キリル文字(ロシアなどで使用されている文字)も入力できるので、 その関係者には便利かもしれない。って、どんな関係者なんだろ。
先に「北米ではローミングは不可」みたいなことを書いたが、 正確にはこれは嘘であり、 ヨーロッパで販売されている主要な携帯はdual-band(デュアルバンド)で、 北米では使えないというだけの話である。 Tri-band(トライバンド)型の携帯ならば、 日本以外の国ならほぼどこでも使えると考えて差し支えない。
オーストリアに旅行する機会があったので、 プリペイド携帯の分際でありながらローミングを申請してみた。 申し込みをしてからあっさり24時間程で設定も終り、 SMSで「ローミング設定が終了した」とのメッセージを受け取った。
途中で乗り継ぎのために降り立ったチューリッヒで試しに携帯の電源を入れてみた。 いつものキャリア(network)が見つからないため、 しばらくの間は「searching...」の表示で止まったままだったが、 「CH Orange」と表示された。このCHはキャリアが属する国を表わし、 この場合はスイスである。ちなみに、スウェーデンはS、オーストリアはAで、 いくつかの例外を除いて頭文字が使われている。
もちろんローミング中に使用すると面白いように課金されてしまうのだが (電話を受けただけでも課金される)、その欠点を補って余るほど便利である。 特に車で移動する場合は必須であろう。